「ChatGPTのMy GPTsを使ってカスタマイズしたAIを作りたいけれど、具体的な手順がわからない」「My GPTsをどのように活用すれば良いか知りたい」と感じていませんか?
この記事では、My GPTsの作成手順を初心者でも理解しやすいように解説します。
また、実際の活用例や作成時の注意点についても具体的にお伝えします。
■この記事でわかること
- My GPTsを簡単に作成する手順
- My GPTsを活用した効率的な使い方
- 作成時に押さえておきたい注意点
この記事を読むことで、自分専用のMy GPTsを作成し、業務や趣味で活用できるスキルを身につけられます。
作成から応用までのポイントを押さえて、AIをより有効に活用する未来を手に入れましょう。
My GPTsとは
My GPTsの基本概要
My GPTsは、ChatGPT内の機能の一つで、カスタマイズしたAIを作成できる画期的なサービスです。
2023年11月に有料ユーザー向けに公開され、多くのユーザーが特定の用途に合わせた独自のAIを構築しています。
たとえば、記事作成を支援するAIや特定の分野に特化したアシスタントなど、多様な目的で利用されています。
My GPTsの大きな特徴は、プログラミングの知識が不要である点です。
通常、チャットボットを構築するにはプログラミングやデータベース管理のスキルが必要です。
しかし、My GPTsはノーコードで簡単に設定でき、初心者でも自分専用のAIを作れます。
My GPTsの特徴
My GPTsの特徴は以下の3つが挙げられます。
- ノーコードで簡単に作成可能
My GPTsは、チャット形式で必要な情報を入力するだけで、オリジナルのAIを構築できます。
難しいプログラミング言語を学ぶ必要がないため、ITの専門知識がなくても操作できます。 - 高度なカスタマイズが可能
My GPTsでは、ユーザーが特定のPDFやデータをアップロードし、それをAIに学習させる機能が搭載されています。
このため、専門的な知識が必要な分野でも、用途に応じたAIを作成できます。 - 共有・公開機能
作成したAIは他のユーザーと共有可能です。
リンクを通じて限定公開にしたり、GPT Storeを通じて広く公開したりと、用途に応じた共有方法を選択できます。
GPT Storeでできること
GPT Storeは、My GPTsの活用をさらに広げるためのプラットフォームです。
このストアでは、ユーザーが作成したAIを公開し、他の人が利用できる仕組みが提供されています。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 多様なAIの利用が可能
GPT Storeでは、ライティング、教育、業務効率化など、さまざまな用途に特化したAIが公開されています。
必要に応じて、自分の目的に合ったAIを見つけて活用できます。 - 収益化の可能性
GPT Storeで公開したMy GPTsは、将来的に収益化が可能です。
2024年にはアメリカで試験的な報酬プログラムが導入され、日本でも展開が期待されています。 - 公開範囲の柔軟な設定
作成したAIは、全体公開、限定共有、非公開の中から選択可能です。
たとえば、社内のみで利用したい場合は非公開に設定することで安全性を保てます。
My GPTsは、初心者から専門家まで幅広いユーザーが活用できる柔軟なAI作成ツールです。
ノーコードで簡単に作成でき、共有や収益化の可能性も秘めています。
さらに、GPT Storeの機能を活用することで、作成したAIの価値をより多くの人に届けられます。
このように、My GPTsは個人の創造性を支える便利なツールとして注目されています。
GPTsのメリットとデメリット
カスタマイズの自由度と収益化の可能性
GPTsの最大の利点は、用途に応じた柔軟なカスタマイズが可能な点です。
たとえば、特定の業務を効率化するAIアシスタントや、特化型の質問応答AIを作成できます。
また、OpenAIが提供するGPT Storeでは、作成したGPTを公開して他のユーザーに使用してもらう仕組みが整備されています。
このプラットフォームを通じて、収益化を目指すことも可能です。
2024年には、アメリカで一部のGPT作成者に対し収益分配プログラムが試験的に導入されました。
このプログラムにより、公開されたGPTが多くのユーザーに利用されるほど、報酬を得られる仕組みが実現しています。
将来的には日本を含む他国でも展開されると期待されています。
ノーコードで簡単に作成可能
GPTsはプログラミングの知識がなくても作成できる点が特徴です。
通常、AIやチャットボットを構築するには、コーディングスキルやサーバー管理の知識が求められます。
しかし、GPTsは専用のチャット画面を通じて、簡単な質問に答えるだけで作成が進むため、初心者にもハードルが低い仕組みです。
たとえば、「業務効率化のためのタスク管理アシスタントを作りたい」と伝えるだけで、必要なプロンプトや設定が提案され、適切なAIを作成できます。
このプロセスにより、多くの人が気軽にオリジナルのAIを試せるようになっています。
外部サービスとの連携
GPTsは、APIを通じてさまざまな外部サービスと連携できます。
この機能を活用すれば、より高度なAIアシスタントを構築できます。
たとえば、天気情報を取得して予定を提案するAIや、CRMシステムと連携して顧客データを利用するAIの作成が可能です。
さらに、スケジュール管理ツールやデータ分析ツールと連携することで、業務全体の効率を向上させることができます。
これにより、個人や企業が日常業務を最適化できる環境が整います。
情報漏洩や著作権リスクへの対策
GPTsのデメリットとして、情報漏洩や著作権侵害のリスクが挙げられます。
たとえば、悪意のあるユーザーが作成したGPTに個人情報を入力すると、そのデータが不正に利用される可能性があります。
また、入力した情報がOpenAIの学習に使用される場合もあるため、秘密情報の入力には注意が必要です。
さらに、GPTが生成する回答には、他者の著作権を侵害する内容が含まれる可能性もあります。
これを防ぐため、生成されたデータを使用する前に人間が内容を確認することが欠かせません。
特にビジネス用途で利用する場合は、法律や規約を熟読し、リスク管理を徹底する必要があります。
GPTsは、柔軟なカスタマイズ性やノーコードでの簡単な作成手順により、多くのユーザーにとって魅力的なツールです。
特に、外部サービスとの連携や収益化の可能性は、企業や個人の生産性向上に大いに役立ちます。
一方で、情報漏洩や著作権侵害のリスクには注意が必要です。
これらの特性を理解し、安全に活用することで、GPTsの利点を最大限に引き出せるでしょう。
My GPTsの作り方
ChatGPTにアクセスする
My GPTsを作成するための最初のステップは、ChatGPTにアクセスすることです。
有料プランであるChatGPT Plus(月額20ドル)への登録が必要です。
ChatGPTのトップページにある「探索する(Explore)」ボタンをクリックすると、My GPTsの設定画面に移動できます。
このサービスは、初心者でも簡単に始められる点が魅力です。
プログラミングの知識がなくても、画面上の指示に従うだけでオリジナルAIを作成できるため、多くのユーザーに利用されています。
特に、企業の業務効率化や個人の趣味としてAIを活用したい方にとって、大きな助けとなります。
GPT Builderを立ち上げる
ChatGPTの画面左側に表示される「GPT Builder」をクリックすると、作成プロセスが始まります。
このツールは、対話形式で必要な情報を入力するだけで、My GPTsを構築できる優れた機能です。
以下の手順で作業が進みます。
- 作成するGPTの種類を選択する
- 使用目的やターゲットを明確にする
- 必要な機能や特徴を設定する
このプロセスは、全てガイド付きで進むため、迷うことはありません。
また、選択肢が多岐にわたるため、業務に特化したGPTや趣味用のアシスタントなど、目的に応じた柔軟なカスタマイズが可能です。
作りたいGPTの概要や目的を設定
GPT Builderを使って、作りたいGPTの概要と目的を設定します。
この段階では、具体的な指示が重要です。
以下は、指示を効果的に伝えるポイントです。
- 用途を明確にする
例:「ブログ記事の執筆を支援するアシスタントを作成したい」 - 目標を具体化する
例:「SEOに最適化されたキーワードを提案し、記事構成を作成できるAI」 - 利用シーンを伝える
例:「マーケティングチームで共有し、毎日の業務を効率化したい」
これらの情報を正確に伝えることで、より目的に合ったGPTを作成できます。
また、設定した内容に基づいてプロンプト(AIへの質問や指示文)が最適化されるため、使い勝手が向上します。
具体例
たとえば、「記事作成支援」を目的としたGPTを作成する場合、以下のように設定します。
- 用途:「SEO記事の作成支援」
- 目標:「競合調査に基づいたキーワード提案と記事構成案の作成」
- 特徴:「初心者でも使いやすいインターフェースを持つ」
このような具体的な指示をGPT Builderに入力することで、目的に合ったAIを効率的に作成できます。
GPTの名前やアイコンの設定
GPTの作成過程で、名前とアイコンの設定は非常に重要です。
これらはGPTの第一印象を決定づける要素であり、ユーザーがどのように認識するかに大きく影響します。
名前にはGPTの目的や役割が分かりやすく反映されているべきです。
たとえば、「SEO記事作成アシスタント」という名前であれば、用途が明確に伝わります。
アイコンは視覚的な印象を強化する役割を果たします。
OpenAIでは、GPTの名前に基づいて自動的にアイコン候補が生成されますが、ユーザーが独自のアイコンをアップロードすることも可能です。
企業用途の場合、ロゴや関連するビジュアルを使用することで、ブランドの一貫性を保つことができます。
詳細なカスタマイズと設定を行う
次に、GPTの機能や応答スタイルを詳細に設定します。
この段階では、以下のような具体的なカスタマイズが行えます。
- 応答のトーン
フレンドリー、フォーマル、専門的など、用途に合わせた口調の設定が可能です。
例えば、教育用途ならフレンドリーなトーン、ビジネス用途ならフォーマルな口調が適しています。 - 知識の範囲
GPTに特定の情報を学習させれば、より専門的な応答が可能です。
たとえば、医学に特化したGPTには、医学関連のPDFをアップロードして学習させる方法があります。 - ルール設定
ユーザーからの入力に対して、特定の形式で応答させるルールを設定することが可能です。
たとえば、「結論を最初に示し、その後に詳細を述べる」という形式を定められます。
これらの設定を行うことで、目的に合ったGPTが完成します。
操作画面は視覚的に分かりやすく設計されており、初心者でも迷わず設定を進められます。
動作確認と公開設定
詳細な設定が完了したら、動作確認を行います。
動作確認では、実際にGPTに質問を投げかけて応答内容を確認します。
この段階で、設定に不足や不備がないかをチェックすることが重要です。
たとえば、「SEO記事のキーワードを提案してほしい」といった具体的な指示を与え、期待通りの応答が得られるかを検証します。
不足が見つかった場合は、設定画面に戻り調整を行います。
確認が終わったら、作成したGPTをどの範囲で公開するかを決定します。
公開範囲には以下の3つの選択肢があります。
- 非公開:個人やチーム内で使用する場合に適しています。
- 限定公開:リンクを共有した相手だけが使用可能になります。
- 全体公開:GPT Storeを通じて広く利用してもらいたい場合に選択します。
公開設定は後から変更することも可能です。
業務用途で機密性が高い場合は非公開設定にしておくと安心です。
My GPTsの活用例
データ分析や調査の効率化
データ分析や調査の効率化にMy GPTsを活用することで、作業時間を大幅に短縮できます。
特に、膨大なデータを迅速に処理し、必要な情報を抽出する際に役立ちます。
これにより、ユーザーは分析結果を基に迅速な意思決定を行えます。
たとえば、公開されているデータベースから特定の業界の統計情報を取得する際、My GPTsを設定して効率的にデータを収集し、整理が可能です。
OpenAIの技術を利用すれば、複雑なデータの相関関係を視覚化するサポートも期待できます。
企業では市場調査や競合分析の場面で、個人では学術研究や趣味の情報収集に活用されています。
このようにMy GPTsを導入することで、データ分析作業が簡素化され、効果的な結果を得られる可能性が広がります。
カスタマーサポートの自動化
カスタマーサポートの自動化は、My GPTsの得意分野の一つです。
My GPTsをカスタマイズすることで、ユーザーからの問い合わせに素早く対応し、顧客満足度の向上が可能です。
たとえば、よくある質問をまとめたFAQ形式のGPTを作成すれば、一般的な問い合わせを自動で処理できます。
営業時間外でも対応可能なため、顧客が待たされるストレスを軽減します。
また、カスタマーサポート担当者が対応する必要のある問い合わせ件数を減らし、業務効率を向上可能です。
多くの企業では、カスタマーサポートにおいて人手不足が課題となっています。
GPTsを導入することで、人員を削減しながらサービスの質を保つ方法として注目されています。
スケジュール管理ツールとしての利用
My GPTsはスケジュール管理ツールとしても利用可能です。
日々の予定を効率的に整理し、重要なタスクを見逃さないようにサポートします。
たとえば、GoogleカレンダーやOutlookと連携したGPTを作成すれば、会議の予定や締め切りを自動的にリマインドできます。
また、時間帯ごとに優先度を設定することで、効率的なタスク管理が可能です。
さらに、GPTにリクエストを送るだけで新しい予定を追加したり、スケジュールを調整したりすることも簡単です。
このようなスケジュール管理機能は、ビジネスパーソンだけでなく、学生や主婦など幅広い層に役立つツールとなります。
教育や学習での活用
教育や学習の場面でも、My GPTsは非常に有用です。
個別の学習ニーズに合わせたカスタマイズが可能なため、効率的な学習環境を提供します。
たとえば、特定の科目に特化したGPTを作成すれば、問題の解説や宿題のサポートが行えます。
また、歴史や科学に関する詳細な質問に応じるAIアシスタントとしても機能します。
さらに、語学学習用のGPTを作成すれば、リアルタイムでの会話練習や文法のチェックが可能です。
教育現場では、生徒一人ひとりの進捗に応じた学習内容を提供する「個別指導」のサポートとしても活用されています。
このようなMy GPTsの機能は、学習意欲の向上にもつながるでしょう。
My GPTsを作成する際の注意点
GPT Builderへの具体的な指示が必要
My GPTsを作成する際には、GPT Builderに対して明確で具体的な指示を出す必要があります。
曖昧な指示では、意図に合わないGPTが生成される可能性があるため、作成するGPTの目的や機能を詳細に伝えることが重要です。
GPT Builderは、入力されたプロンプトに基づいてGPTを構築します。
そのため、「どのような質問に答えるGPTを作りたいか」や「対応するトピック」などを具体的に設定することで、使いやすく目的に合ったGPTを作成できます。
たとえば、カスタマーサポート用のGPTを作成する場合、「商品の返品条件についての質問に対応する」といった具体例を記載すると良い結果が得られます。
実際に、FAQの作成にGPTを利用する場合、利用者のよくある質問をリストアップして入力することで、回答精度が高いGPTが作成できます。
このように具体的な指示を出すことで、効率的に目的を達成できます。
明確な指示がなければ、GPTが意図と異なる反応を示す可能性があります。
そのため、作成時に具体的な指示を出すことが重要です。
プロンプト内容の漏洩を防ぐための設定
My GPTsを利用する際には、プロンプト内容が外部に漏洩しないように設定を工夫する必要があります。
特に機密情報や重要なデータを扱う場合は慎重な対応が求められます。
GPT Builderに入力された内容は、適切に設定しないと他の利用者に共有されるリスクがあります。
これを防ぐために、「公開設定」を「私だけ」や「リンクを持つ人のみ」に設定する方法が推奨です。
また、利用するプロンプトに個人情報や機密情報を含めないことも重要です。
OpenAIのセキュリティポリシーに基づき、データ管理を徹底する必要があります。
企業では、社内専用のGPTを作成し、アクセス制限をかけることで、データ漏洩リスクを回避できます。
たとえば、ある企業では業務マニュアルを元にしたGPTを作成し、社内でのみ利用できるように設定しています。
プロンプト漏洩を防ぐための適切な設定を行うことで、安心してMy GPTsを活用できます。
この対策により、安全性が向上し、ビジネスでの活用にもつながります。
OpenAIのUsage Policiesの順守
My GPTsを公開または共有する際には、OpenAIのUsage Policiesの順守が必要です。
これにより、GPTの利用が適切で安全な範囲内に収まり、問題を未然に防げます。
Usage Policiesでは、公開するGPTに対するルールが定められています。
たとえば、不適切なコンテンツや違法な用途に利用されるGPTの作成は禁止されています。
また、著作権やプライバシーに関する法律を遵守することが求められます。
これらのルールを守らない場合、GPTが削除される可能性や法的責任を問われる可能性があります。
アメリカでは、特定の条件を満たしたGPTに収益化プログラムが提供されていますが、ルールを守らない場合、参加資格を失うケースがあります。
日本国内でも、同様の取り組みが始まる可能性があるため、ポリシーを理解しておくことが重要です。
Usage Policiesを順守することで、安心してGPTを活用できます。
これは自分自身や利用者を守るだけでなく、サービス全体の健全性を保つことにもつながるでしょう。
まとめ
今回は、ChatGPTの「My GPTs」の作り方と活用方法について解説しました。
My GPTsまとめ
- My GPTsはノーコードで簡単に作成可能
- カスタマイズ次第で多用途に対応
- 作成時は明確な指示と安全設定が重要
My GPTsの可能性は無限大です。ぜひこの記事を参考に、自分だけのオリジナルGPTを作成してみてください。「ChatGPTでできること」についてさらに知りたい方は、関連記事もご覧ください!
FAQ: ChatGPTのMy GPTsに関するよくある質問
- My GPTsを作成するために必要な料金は?
My GPTsはChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus(月額20ドル)」に加入しているユーザーが利用可能です。それ以外の追加料金はかかりません。
- My GPTsを公開する際の注意点は?
公開時には、プロンプトに含まれる機密情報や個人情報が流出しないように設定を確認してください。また、OpenAIのUsage Policiesを順守する必要があります。
- プログラミングの知識がないと作成できないのですか?
My GPTsはノーコードで作成できるため、プログラミングの知識は不要です。専用のチャット画面で対話を進めるだけで設定が完了します。
- 作成したMy GPTsを削除できますか?
作成後に不要になったMy GPTsは削除可能です。管理画面から簡単に削除操作が行えます。
- My GPTsをどのように活用できますか?
データ分析や調査、カスタマーサポートの自動化、教育や学習の支援、スケジュール管理ツールなど、さまざまな用途に活用できます。
- GPTsの利用にはどのような制限がありますか?
ChatGPTのモデルごとに利用回数の上限があります。有料プランのユーザーの場合、GPT-4モデルは3時間ごとに最大40回まで利用可能です。
- 作成したMy GPTsを収益化することはできますか?
GPT Storeを通じて公開したMy GPTsは、将来的に収益化が可能になるとされています。現在は一部の地域で試験的なプログラムが実施されています。